2021年10月27日水曜日

幸せになれる薬はない

 

幸せになれる薬はない



こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




こんな歌をご存じでしょうか?

「おもしろきこともなき世を、おもしろく住みなすものは心なりける」




高杉晋作が詠んだ歌だそうです。




世の中を面白くするのも、

つまらないものにするのも、

自身の「心しだい」という意味になります。




いやいや、

世の中お金が一番大切だ。

そう思われる方もいるでしょう。




「身体が健康なら幸せになれる」

「お金がたくさんあれば幸せになれる」




そう思われている方もいるかもしれません。




しかし、

いくら健康な身体があっても、

使い切れないほどのお金をもっていても、

心が苦しくて辛くて悲しければ幸せとはいえません。




私たち人間にとって、

心の幸せこそが幸せの根源です。




そこに気がつくと、

なぜ健康になりたいのか?

なぜお金が欲しいのか?

そういったものごとの見え方も変わっていくでしょう。




ともすると、

私たち医療従事者が目指すべきは、

心から健康(幸せ)になれる医療の提供です。




私たち医療ソーシャルワーカーも同じです。




医療費が安くなる制度を紹介しただけで、

人は心から幸せになれるわけではありません。




介護施設を紹介したからといって、

最後まで幸せに暮らせる保証はありません。




大切なのは「心」のあり方です。




目先の問題だけにとらわれないことが重要です。




本質を見ていけるような目をもたなければなりません。




人々の幸せの根源を支えていける医療介護の提供を

目指していきたいと思うしだいです。


協立病院 地域医療連携課 横井