2021年10月6日水曜日

老後2,000万円は必要なのか?

 


老後2,000万円は必要なのか?



こんにちは。

協立病院MSWの横井です。




老後2,000万円問題……。

まだ記憶に新しいのではないでしょうか?




2019年11月金融庁の報告により、

「高齢者世帯では老後2,000万円が不足する」との見通しがあり、

一時ニュースで話題になりました。




では本当に2,000万円必要なのか!?

みなさんの疑問に答えるため、いろいろとリサーチしてみました。




①老後2,000万円は必要な可能性もある!!



結論から言いますと……。




「必要な人もいるけど、必要ない人もいる」です。




いやいや、

それじゃ答えになっていないと思われた方もいるでしょう。




なぜこのように結論づけたのか具体的に説明します。




今回、老後2,000万円についてリサーチしてみました。



専門家の中には金融庁の報告については誤解をまねく部分もあり、

実際には老後2000万円も必要ではないとする意見も多くあります。




では本当に必要ないのかといえば、

医療ソーシャルワーカーの経験上そうとはいいきれないと思います。



なぜなら私たちが支援させていただく患者さまの中には、

経済的理由から医療介護問題を抱えてしまう方がいるからです。




老後はできるだけ病気をせずに

介護とは無縁の生活を送ることができれば問題ありません。




しかし、平均寿命が伸び続ける日本では

介護と無縁の生活をしていくことは困難です。



そのため介護が必要になった場合、

生活費がいくらかかるか想定しておかなければなりません。




②もしも介護施設への入所が必要になったら


もしも介護施設への入所が必要になったら

どれくらい費用がかかるかご存じでしょうか?




有料老人ホームともなれば月20万円程必要となります。




日本の年金の平均受給額は1カ月約14万円といわれていますから、

ほとんどの方が年金だけでは施設に入ることができません。




仮に5年間入所することになれば不足分6万円を60カ月支払うので、

合計360万円必要になります。




10年間なら合計720万円必要です。




このほか治療費や日常生活品費、葬式代などの費用も考えると、

最終的に1,000万円が必要になるかもしれません。




夫婦そろって同じように生活をすれば合計2,000万円です。



③何歳まで生きるかで必要なお金は変わる


少し大げさな事例を出しましたが、

老後2,000万円が必要になる場合もあるわけです。




ただし、年金の額、生活の場所、

何歳まで生きるのかによって事情は変わります。




受給できる年金額はわかっても何歳まで生きられるかはわかりません。

つまり、最終的にどれだけのお金が必要なのかはわからないのです。




介護施設の中には条件のよい安価な施設もあります。

しかし、申し込みから年単位で空きを待たなければならないのが現状です。




そしてこれら施設に関する知識を持っていなければ、

条件のいい施設にたどり着けない場合もあります。




逆に知識があれば老後の生活を上手く設計し、

計画的に老後生活を送ることが可能です。




知識をもつことは大きな価値となります。




老後2,000万円は必要な人もいるけど必要ない人もいます。




でもその前に、

まずは知識を貯めてみませんか?



刀圭会グループには医療介護の専門家がたくさんいます。

将来のためにも是非ともご相談ください。


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次回10/7(木)

テーマ「他人を思いやれないほど忙しくなるな」を投稿予定です。




協立病院 地域医療連携課 横井