2021年10月22日金曜日

健康寿命を考える

 


健康寿命を考える



こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




健康寿命をご存じでしょうか?

健康寿命とは「自立して生活できる期間」をさす言葉です。




あまり危機馴染のない言葉かもしれません。

ですが、この健康寿命がとても大事なのです。




まずは日本の平均寿命ですが、

こちらはご存じの通り年々伸び続け、

今や男性では81.6歳、女性では87.7歳になりました。

※2020年データ








寿命が延びることは嬉しいことですが、

気になるのは「いつまで元気でいられるか」

という点ではないでしょうか?




誤解を恐れずにいえば、

寿命が延びたとしてもただ生きていることを望むのではなく、

私たちはいつまでも健康的に生活し続けることを望むわけです。




そこで指標となるのが、

本日のテーマとなる「健康寿命」です。





健康寿命は自立して生活できる期間ですから、

その値がわかれば自分の人生設計にも役立てられます。




さて、

そんな健康寿命ですが、

男性では72.6歳、

女性では75.5歳

ということになります。





予想どおりでしたか?

案外短いと思われた方もいることでしょう。




私の父親がもうすぐ60代半ばですので、

あと10年しないうちに自立した生活が

できなくなる可能性があるわけです。




こう考えると親の介護というのは、

案外早々にやってくるのだと感じます。




また、平均寿命と比較してみると、

男性では約9年、

女性では約12年間

「自立した生活ができない期間」を過ごすことになります。









いかがでしょう。

自分自身または親が9~12年介護を必要になる可能性を見越して

人生設計できていますでしょうか?




実際には病気も老化も

その時になってみないとどうなるかわかりませんし、

90歳まで元気に生きる方もいれば、

若いうちに亡くなられる方もいます。




本当にわかりません。




ですが、わからないからこそ準備が必要なのです。




このブログを読んでくださった方が

少しでも問題意識をもっていただけたら幸いです。




そして行動に移しましょう。




知識を貯めるのもよし。

お金を貯めるのもよし。




人生に関する問題意識は鮮度が命です。




なぜなら、

人生の中でもっとも若いのは今この瞬間なのですから。






協立病院 地域医療連携課 横井