健康診断は受けていますか?
現在の日本では、がんやその他疾患の早期発見・早期治療を行うために、健康診断が行われています。
では、健康診断の代表的な検査といえば何が思い浮かぶでしょうか・・・?
当たり前のように行われる胸部レントゲンですが、果たして胸部レントゲンではどれくらい「肺がん」が発見できるでしょうか。
その前に、まずはレントゲンで何が分かるかですが・・・
① 心臓の疾患
② 肺疾患(肺がん、肺炎など)
③ 血管の疾患
④ その他
など、わかることがたくさんあります。
さて、気になる肺がんの発見率は・・・
およそ 60%~70%
これを見てどう感じましたでしょうか?
意外と高い、意外と低い、まあそれくらいだろう etc
私は、意外と低いと感じました。
確率的には、検診を受けても3、4割の方は肺がんを見逃されてしまうということになります。
また、肺がんが見つかっても転移などがあるⅣ期の割合が32.7%もあるのです。
この結果から、3,4割の方は肺がんが見逃され、約3割の方は肺がんが見つかっても、すでに進行しているということが分かります。
では、もう6、70%に賭けるしかないのでしょうか・・・
そんなことはありません
この世には肺がん(肺がんに限らず)がレントゲンより発見しやすい検査があるのです。
それは・・・
CT(Computed Tomography)です!
その肺がん検出能力は驚異の 93.3~94.4%
早期(Ⅰ期)で発見される確率は 82~91%
100%見逃しがないとは言えませんが、その確率はおよそ5~6%です。
レントゲンでは見逃しが30~40%だったものが、CTでは5~6%になるのです。
ただ、CTにも以下のデメリットがあります
① 被ばく線量が多い
② 閉所恐怖症の方の検査が難しい
以上のようなデメリットもありますので、受けるメリット・デメリットを比べてから検査をうけましょう!
ちなみに・・・
喫煙者のがん死亡リスクは
すべてのがんで 男性2倍、女性1.6倍
肺がんで 男性4.8倍、女性3.9倍 となります。
お住まいの地域でCT肺がん検診を行っている施設がございましたら、一度CT検診を受けてみてはいかかでしょうか?