2023年4月25日火曜日

レントゲンだけでは肺がんが見逃される!?

 健康診断は受けていますか?



現在の日本では、がんやその他疾患の早期発見・早期治療を行うために、健康診断が行われています。



では、健康診断の代表的な検査といえば何が思い浮かぶでしょうか・・・?





そうレントゲンです。  





当たり前のように行われる胸部レントゲンですが、果たして胸部レントゲンではどれくらい「肺がん」が発見できるでしょうか。


その前に、まずはレントゲンで何が分かるかですが・・・


① 心臓の疾患

② 肺疾患(肺がん、肺炎など)

③ 血管の疾患

④ その他


など、わかることがたくさんあります。



さて、気になる肺がんの発見率は・・・





およそ 60%~70%





これを見てどう感じましたでしょうか?


意外と高い、意外と低い、まあそれくらいだろう etc


私は、意外と低いと感じました。


確率的には、検診を受けても3、4割の方は肺がんを見逃されてしまうということになります。


また、肺がんが見つかっても転移などがあるⅣ期の割合が32.7%もあるのです。


この結果から、3,4割の方は肺がんが見逃され、約3割の方は肺がんが見つかっても、すでに進行しているということが分かります。


では、もう6、70%に賭けるしかないのでしょうか・・・





そんなことはありません





この世には肺がん(肺がんに限らず)がレントゲンより発見しやすい検査があるのです。


それは・・・


CT(Computed Tomography)です!


その肺がん検出能力は驚異の     93.3~94.4%

早期(Ⅰ期)で発見される確率は   82~91%


100%見逃しがないとは言えませんが、その確率はおよそ5~6%です。


レントゲンでは見逃しが30~40%だったものが、CTでは5~6%になるのです。


ただ、CTにも以下のデメリットがあります



① 被ばく線量が多い

② 閉所恐怖症の方の検査が難しい



以上のようなデメリットもありますので、受けるメリット・デメリットを比べてから検査をうけましょう!


ちなみに・・・


喫煙者のがん死亡リスクは



すべてのがんで  男性2倍、女性1.6倍

 肺がんで    男性4.8倍、女性3.9倍  となります。

                                 


お住まいの地域でCT肺がん検診を行っている施設がございましたら、一度CT検診を受けてみてはいかかでしょうか?