こんにちは。
医療ソーシャルワーカーの横井です。
前回、思い込みがつくりだす
ネガティブについて触れました。
ただ、思い込みはポジティブに
作用する場面もあります。
思い込みというのは
とても強力な支配力を持っています。
ときには物事を都合よく解釈し、
環境にさえ影響を及ぼすほどです。
日本人は謙虚な人が多いです。
「わたしなんてそんな…」と
謙遜してしまう傾向にあります。
とても日本人らしいですね。
しかし目標に対して、
「どうせできっこない」と思い込む人と、
「自分にはできる」と思い込める人では、
どちらが目標達成の可能性を秘めているでしょうか?
だんぜん「自分にはできる」と
思い込んでいる人のはずです。
失敗するわけがないと思っているのですから、
失敗さえ失敗と思っていないかもしれません。
その人にとっての成功であれば、
誰がなんといおうと『成功』なのです。
ここが大切です!
高齢者支援を行っていますと、
医療介護専門職と患者さま・ご家族とで
認識が異なるケースがまれにあります。
たとえば、
専門職側は自宅での生活は困難だと思っていても、
患者さま・ご家族としては「生活できる」と
思っているケースなどがあります。
または、
専門職としては生活が成り立っていないと思っていても、
患者さま・ご家族としては「生活できている」と
思っているケースなどです。
私たち専門職は患者さまの生活に対して、
やや過保護になる傾向があります。
薬を飲み間違えるリスクがある、
自宅で転ぶリスクがあるとなると、
自宅生活は”困難”と判断してしまう場合もあります。
ときには、在宅生活を支援している専門職から
「自宅に戻ってきてもらっては困る」
「施設入所させたい」といわれることもありました。
ただ……
医療ソーシャルワーカーとして大切にしたいのは、
『誰の人生なのか?』という部分です。
そこうした視点でものごとをみると、
人生の価値観や幸せのあり方というものを
本当に考えさせられます。
人生の価値は、
決して他人が決めるものではありません。
人生とはあくまでも、
その人のものなのです。
周りが介護施設へ入所すべきだと判断し、
望まない施設生活を送ることになったとしたらどうでしょう。
本人は幸せだと思いますか?
私たち医療専門職はもう少し、
患者さまの身体だけでなく心の部分にも
焦点をあてなければいけないようにも思います。
やりたいことを奪うのではなく、
やりたいことを叶えられる支援が
理想ではないでしょうか。
もう一度思い込みの話に戻します。
周囲は自宅での生活は困難だと思っていても、
本人はできると思っているとします。
ここで重要なのは、
本人の目線にたってものごとを
考えるということです。
なぜできると思うのか?
なにができればいいと思っているのか?
なにに価値をおいているのか?
なにを幸せと感じるのか?
極論、私としてはその人が幸せであれば、
どんな生活をしてもよいと思っています。
倫理上そうもいかないことも多いのですが、
偏った視点だけは持たないように心掛けたいものです。
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