2023年1月18日水曜日

なぜ『問題解決』は難しいのか?

こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。


病院という場所は、

悩みごとの尽きない場所です。


病気やケガをして、

なんの悩みも感じないという方は少ないでしょう。


とくに多いのが介護の悩みです。


私たち医療ソーシャルワーカーは、

日々多くの”介護相談”を受けています。


お金のこと、

仕事のこと、

家庭のこと、

身体のことなど、

その悩みはさまざまです。


家族で力をあわせて

問題解決できればよいのですが、


そう簡単ではありません。


★人が悩むのは今も昔も一緒

『論語』には次のような内容があります。


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孔子がいわれた。

ともに並んで学ぶことはできても、

ともに道を行くことはできない。


ともに道を行くことはできても、

ともに立つことはできない。


ともに立つことはできても、

ともに臨機応変に処理することはできない。


※翻訳しています

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なぜ問題解決が上手くいかないのか?


その本質を紀元前に生きた孔子が

すでに解いているのです。


問題を前にすると、

なぜ他人と意見があわないのだろうとか、

どうしてわかってくれないのだろうと思うこともあります。


しかし、

なぜだどうしてだといっても、

「元々人間とはそういうもの」なのです。


★わかりあえない前提で考えてみる

わかってくれるだろう、

わかってくれるはずだと、

自分に都合のよい前提で

ものごとを考えてはいけません。


自分の都合を押しつけて

考えてはいけません。


相手には相手の

気持ちがあり考えがあります。


介護問題の解決には、

たくさんの人が関ります。


患者本人

家族

病院のスタッフ(複数)

ケアマネジャー

介護サービス提供者(複数)


全員がひとつの問題を

解決するために協力しあいますが、

それぞれの”想いや視点”は異なるでしょう。


たとえ家族同士であっても、

不安に思うのは身体的負担だったり、

金銭面だったりと事情はさまざまです。


そんな状態で自分の意見を押しつけても、

上手くいくはずがありません。


「人と人はそう簡単にはわかりあえない」


その前提で人と関りあうことも、

必要なのではないでしょうか。


もしも家族間で意見が割れて、

問題解決の糸口が見えなくなるようなことがあれば、

一度この考えに立ち返ってみてはいかがでしょう。


紀元前から指摘される人間の『本質』です。


少しでも考えるきっかけになれば幸いです。


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  お知らせ

協立病院地域医療連携課では、

新たに1名の医療ソーシャルワーカーを

募集しています。

 

うちの連携室、

最大の魅力は……

 

・人間関係良好 大事

・定時退勤可能 重要

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部署内には、

ケアマネ資格のある職員や看護師もいて、

わからないことがあっても安心です!!

 

意地悪な職員もいません(断言)

全員心優しい職員ばかりです。

 

私たちは『喜ばれる医療』を

実現できる仲間を求めています。

 

あなたもその一人になりませんか?


以下の募集ページよりご確認ください。

募集ページ