こんにちは。
医療ソーシャルワーカーの横井です。
今日は、
突然やってきた親の介護に
困ってしまう人の特徴をお伝えしたいと思います。
◆いつかは介護が必要になる
私は病院に来られる患者様から、
医療や介護についての相談を受ける仕事をしています。
そのなかでとくに多いのが『介護相談』です。
当たり前ですが、
病院には病気やケガをした方が来られます。
若い方ならともかく、
80歳、90歳の方が病気やケガをすれば
日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。
たった一度の転倒から、
骨折して車いすになってしまった方。
肺炎で入院して以降、
寝たきりになってしまった方。
数えきれないほどみてきましたし、
たくさんの相談を受けてきました。
そして、多くの方はこういわれます。
「まさかこんなことになるなんて…」
「こんなはずじゃなかった…」
「うちのじいちゃんに限って…」
気持ちはよくわかります。
ですが、いつになっても
元気でいられる”保証”はありません。
多くの方がいずれ要介護状態になっていきます。
◆人生のサイクルに「介護」を組み込む
結論をいいます。
突然やってきた介護に困惑する方の特徴は、
「介護に対する準備ができていない」人です。
なかには90代の親が要介護状態になり、
「まさかこんな日がくるなんて思ってもいませんでした」
なんていわれる方もいます。
孫子の兵法にはこのような一節があります。
『勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、
敗兵は先ず戦いてしかる後に勝を求む』
要約すると、
戦に勝つ者は”勝つための準備”をしてから戦に望む。
戦に負ける者は、戦い始めてから勝つ方法を考える。
介護が必要になってから対処方法を考える人。
介護に困らないように以前から準備してきた人。
どちらが困らないかは明白でしょう。
ここでいう準備とは、主に以下の3つです。
①心の準備
②知識の準備
③お金の準備
◆介護対策は準備が9割
大切なことなのでもう一度いいますが、
介護が大変になるのは準備をしていないからです。
準備が問題解決の基盤です。
①心の準備をする
まずは心の準備が大事です。
もしも介護が必要になったら、
誰が介護をするのか?
仕事はどうするのか?
家族で介護できなければ
施設に捻出するお金はあるのか?
こんな質問をされて即決で
答えをだせる方はなかなかいません。
心の準備は結構な時間を必要とします。
②知識の準備
知識の有無も、
困る困らないに直結するひとつの要素です。
世のなかには、私どものような知識をもった
専門職からサポートを受けられる仕組みがあります。
しかし、どれだけかみ砕いて説明をしても、
医療や介護の制度を瞬時に理解できる方はまれです。
そのため、ある程度制度について
理解をしておくという準備が必要になります。
介護制度や介護施設について、
なんとなくでも知識を得ておくことが大切です。
③お金の準備
お金のことはまた別の機会に
じっくりお話ししたいと思いますが、
お金の準備がないと当然困ります。
家族だけですべての介護を
担っているご家庭はまれです。
大抵は介護サービスを利用したり、
施設入所して介護してもらったりするのが一般的です。
つまり、介護をしてくれる人に対して
お金を払わなければなりません。
このお金の部分でつまづく方が多いのが現状です。
お金の準備は早いうちにしておくに
越したことはありません。
いくら必要なのかは、
どんな介護生活を送りたいかで異なります。
つまり、
①②の準備も必要になるわけです。
◆まずは「いつか」をやめる
「介護の準備は早いにこしたことはない」
というのは間違えのない事実です。
まずは、
「いつか考えよう」
「そのうち考えよう」
「まだ大丈夫だろう」
といった考えをやめましょう。
介護は突然やってきます。
そして準備をしていないと必ず困ります。
いまは一般向けの介護対策書籍などもありますから、
ぜひ目をとおしてみてください。
①心の準備
②知識の準備
③お金の準備
今回は大切な準備の3要素について、
お話しさせていただきました。
少しでも知識として
活用いただけましたら幸いです。
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