2021年11月24日水曜日

回復期病棟とリハビリの取り組みが北海道医療新聞に掲載されました!

 7月3日に北海道病院学会が開催され当院のリハビリスタッフが演題発表を行いました。

先日、発表演題について北海道医療新聞社より取材を受け、11月19日(金)発行の北海道医療新聞に掲載されました。

内容は「看護師とリハビリスタッフ連携強化の取り組み」として、回復期病棟とリハビリ共同で行った患者さまの病棟訓練の取り組みをまとめたものとなっています。

これからも、多職種のスタッフが連携を図り、患者さまに最良の医療を提供できるよう努めて参ります。





                 リハビリテーション課


2021年10月29日金曜日

桜は散るから美しい



 桜は散るから美しい




こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。

 



平日連投してきました私のブログ投稿も、

本日が最後となります。

 



これまでお伝えした知識が少しでも

お役に立っていれば幸いです。

 



名残惜しい気持ちもありますが、

終わりがあるからこそ価値を見出すこともできるのです。

 



先日ですが、

日ハム斎藤祐樹選手の引退試合をTVで試聴しました。

 



現役中は怪我などもあり、

なかなか結果を出せずにいた斎藤選手でしたが、

最後のマウンドはとても輝いていました。

 



最後の瞬間に込められた

想い、息づかい、視線、一体感

そのすべてに感極まった方もいたのではないでしょうか。

 



伊勢物語にはこんな歌があるそうです。

 



「散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき」

 



桜は散るからこそ美しい。

この世に変わらないものなどありはしない。

といった意味になります。

 



終わりというものがあるからこそ、

私たちの心のあり方は豊かでいられるのです。

 



人生もまた同じではないでしょうか。

 



私たちは「生き方」ばかりを一生懸命探求しますが、

「終わり方」というのはあまり考えようとはしません。

 



むしろ「終わり方」を考えることこそ、

「生き方」を考えることのようにも思います。

 



どんな最後を迎えたいのか明確になれば、

残りの人生をどう生きればよいかも

みえてくるとは思いませんか?

 



以前にもお伝えしました逆算の考え方ですね。




そして、

変わらないものはない。

諸行無常ということです。




いつまでも変わらない人生など存在しません。




日々を一期一会に過ごさなければ、

気付いたときには大切なものを

失ってしまうこともあります。




本来であれば他人の人生に

口を出すのは野暮なことかもしれません。




しかしながら、

世間の流れも諸行無常なのです。




少しでも老後生活に困らない方を増やすのも

私たち医療福祉従事者の役目になります。




自身の老後の準備、

親の老後の準備、

少しずつ考えていきませんか?




刀圭会グループはいつでも、

お手伝いさせていただきます。




そして約1カ月間、

私のブログ投稿にお付き合いいただき、

大変ありがとうございました。





協立病院 地域医療連携課 横井


2021年10月28日木曜日

認知症リスクが3倍になる行為

 


認知症リスクが3倍になる行為



こんにちは。

利用ソーシャルワーカーの横井です。




10月担当してきましたブログも明日で最後になります。




このままいっきに駆け抜けましょう。




さて、

本日は認知症の話です。




わが国の認知症患者数は年々増加しており、

2025年には65歳の5人に1人が認知症になるといわれています。




また、認知症の前段階である

軽度認知障害(MCI)の状態にある方も増えており、

65歳以上の400万人がMCIといわれています。




ちなみに、

2019年の1年間で

認知症が原因で行方不明になったと警察に届出があった人は、

1万7479人もいたそうです。




「認知症にはなりたくない」

誰しもが思いますよね。




その一方で…




ある調査では、

回答者の7割が認知症に対する対策を

「なにもしていない」

という結果だったそうです。




認知症にはなりたくないと思うものの、

「自分は大丈夫」とどこか他人事のように

感じてはいませんか?




もし、多くの方が対策せずに認知症になっているとしたら、

対策することでリスクを減らせるかもしれません。




さてそんな中、

認知症リスクを高めるNG行為として

面白い調査結果がありましたのでご紹介します。




東フィンランド大学の研究で、

ある認知症に関する調査が行われました。




普段どれくらい、

悪口や批判、意地悪な態度をとっているか

といった質問をしたそうです。




すると、

悪口や批判が多い人はそうでない人に比べて、

認知症リスクが3倍も高いという結果になりました。




普段何気なく悪口や批判を口にしていませんか?




悪口や批判だけで3倍もリスクが高まるわけですから、

ネガティブな言葉はあらためなければいけませんね。




少し前のブログ記事で、

ネガティブな言葉をかけた水は

結晶にならなかったという話をしました。

※言葉と結晶のに関する記事



通ずる面もあるかと思います。

やはり、よい言葉は人生を豊かにしてくれます。




それでも人生には理不尽なできごともつきものです。

簡単に受け止められないこともあるかもしれません。




そんなときのために、

素敵な武士道の精神をお伝えしておきます。




武士はたとえ敵であっても

リスペクトを忘れなかったといいます。




相手が強い武士であるからこそ、

自分は強い武士でいられるのです。




相手が悪だからこそ、

自分は正義でいられるのです。




よいことも悪いこともありきで、

私たちは生かされています。




生かされているのですから、

そこには愛があり感謝があるのが必然です。




嫌なことがあったときは感情的にならず、

武士になりきって一呼吸おいてみてはいかがでしょう?




本日もよりよい1日をお過ごしください。




協立病院 地域医療連携課 横井


2021年10月27日水曜日

幸せになれる薬はない

 

幸せになれる薬はない



こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




こんな歌をご存じでしょうか?

「おもしろきこともなき世を、おもしろく住みなすものは心なりける」




高杉晋作が詠んだ歌だそうです。




世の中を面白くするのも、

つまらないものにするのも、

自身の「心しだい」という意味になります。




いやいや、

世の中お金が一番大切だ。

そう思われる方もいるでしょう。




「身体が健康なら幸せになれる」

「お金がたくさんあれば幸せになれる」




そう思われている方もいるかもしれません。




しかし、

いくら健康な身体があっても、

使い切れないほどのお金をもっていても、

心が苦しくて辛くて悲しければ幸せとはいえません。




私たち人間にとって、

心の幸せこそが幸せの根源です。




そこに気がつくと、

なぜ健康になりたいのか?

なぜお金が欲しいのか?

そういったものごとの見え方も変わっていくでしょう。




ともすると、

私たち医療従事者が目指すべきは、

心から健康(幸せ)になれる医療の提供です。




私たち医療ソーシャルワーカーも同じです。




医療費が安くなる制度を紹介しただけで、

人は心から幸せになれるわけではありません。




介護施設を紹介したからといって、

最後まで幸せに暮らせる保証はありません。




大切なのは「心」のあり方です。




目先の問題だけにとらわれないことが重要です。




本質を見ていけるような目をもたなければなりません。




人々の幸せの根源を支えていける医療介護の提供を

目指していきたいと思うしだいです。


協立病院 地域医療連携課 横井


2021年10月26日火曜日

社会に働きかける人

 

社会に働きかける人



こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




私たち医療ソーシャルワーカーは、

病気や怪我によって社会復帰が困難になった方が、

再び社会生活を送れるよう支援するスタッフです。




メディカルソーシャルワーカーとも呼ばれ、

MSWなどと略すこともあります。




ちなみに、

ソーシャルワーカーという言葉だけを抜き取れば、

「社会に働きかける人」などと訳せます。




新人の頃参加した研修で、

「ソーシャルワーカーの多くが社会のことに対して無知だ」

と叱咤されたこともありました。




当時は目の前の患者さまの支援に精一杯でしたから、

社会がどうとか世界がどうとかそこまで

頭が回らずよく理解ができていませんでした。




今は少しだけ視野も広がり、

社会のことから世界のことまでようやく

学ぶ姿勢がついてきたところです。




ところで、

いま日本が抱える問題の一つに

少子高齢化問題というものがあります。




介護を必要とする世代が増え、

働いて税金を納める世代が減るわけですから、

国としては危機感を覚えずにはいられないわけです。




何とか子どもを増やしたいと思うわけです。

しかし、子育てや経済の問題からそう簡単には

解決できる問題ではありません。




ただ、世界を広くみわたせば、

また違う角度からも問題がみえてきます。




戦後、世界の人口は急激に膨れ上がりました。

1950年には約25億人だった世界人口は、

2011年には約70億人になりました。




さらに2050年には約97億人になるといわれています。

世界的にみれば人口は増加しているわけです。




また、人口密度についても面白いデータがあります。

1k㎡あたりの可住面積(住むことのできる面積)で

人口密度を割り出すと……




ドイツ346人

イギリス289人

イタリア297人

フランス161人

アメリカ52人

カナダ5人

オーストラリア3人




わが国日本はなんと、

1109人です。

参考書籍「今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本」




ヨーロッパの約4倍も多い結果となります。

ゴミを出せば他国より4倍可住面積を汚染するということです。




さらには食料自給率も37%(カロリーベース)と、

主要国では日本だけが50%を切っています。

※農林水産省HP




年金医療介護問題だけをみれば人口が足りず、

環境や食糧問題をみれば人口が多すぎるわけです。




刀圭会は医療・介護の提供をはじめ、

子ども食堂など地域の暮らしを支える取り組みにも力を入れています。




社会が整ってこその医療介護ですし、

医療介護が支えなければいけない社会でもあります。




私たちは偏ることなく

社会問題を見据えていかなければなりません。




「社会に働きかける人」という言葉がもつ意味を理解し、

医療ソーシャルワーカーとしての役割を担っていきたいと思います。




協立病院 地域医療連携課 横井


2021年10月25日月曜日

夢から学ぶこともある

 

夢から学ぶこともある


こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




本日は夢の話です。




夢といいましても

「甲子園出場」「宝くじ当選」

などといった夢ではなく、

寝ている間にみる夢のことです。




夢というのは不思議なもので

何の心当たりも因果関係もないものが繋がり合ったり、

生まれたりするものです。




しかし、まったく何もないところから

生まれるものでもありません。




私は夢の根源は潜在意識にあると思っています。




例え支離滅裂なストーリーであっても、

それは自らの中にある意識が繋がり合った結果です。




つい最近みた夢の話です。




大切にしていたものを無くしてしまい、

そこら中探しまわる夢をみました。




探しても、探してもみつかりません。




寂しく悲しい気持ちいっぱいで目を覚ましました。




不快な夢だったと片付けてしまうこともできたのですが、

なぜだか感謝の気持ちが溢れてきたのです。




「ああ、本当に大切なものを失う前に気づきを得られた」と。




ただの悪夢で片付けてしまえば、

私はこの先大切なものを失っていたかもしれません。




しかし、気づきを得られたのですから、

当面は気を引き締めて生活できるわけです。




大抵の問題は些細なことの積み重ねになります。

知らず知らずに蓄積されたものが大きな問題をまねきます。







ですから、問題が大きくなる前に手を打つことが大切で、

早いうちに気づきを得られたことに感謝が生まれたわけです。




これは人生の多くに当てはまります。

病気や介護も同じではなないでしょうか?




不摂生を常習化すればやがて病気になり、

将来の準備を先送りにすれば介護問題が起こります。




問題は小さいうちに対処するのが定石です。







そして、
些細なできごとが未来を生じるなら、
望む未来を引き寄せるための種をまけばいいのです。



みなさんがいつまでも健康で、

よりよい生活を送れるよう支えるのが私たち刀圭会グループです。




体調に不安があればお早めに受診を、

介護に不安がある場合はお早めに相談をしてください。




必ずお力になれるはずです。



【追記】

ちなみに、

私が夢の中で無くしたのは、

「土方歳三にもらったピストル」でした。

※もちろん縁もゆかりもありません。笑



【追記の追記】

夢の翌日に読んだ中村天風氏の書籍に、

なんと…土方歳三が出てきました。

まさに引き寄せですね。




協立病院 地域医療連携課 横井


2021年10月22日金曜日

健康寿命を考える

 


健康寿命を考える



こんにちは。

医療ソーシャルワーカーの横井です。




健康寿命をご存じでしょうか?

健康寿命とは「自立して生活できる期間」をさす言葉です。




あまり危機馴染のない言葉かもしれません。

ですが、この健康寿命がとても大事なのです。




まずは日本の平均寿命ですが、

こちらはご存じの通り年々伸び続け、

今や男性では81.6歳、女性では87.7歳になりました。

※2020年データ








寿命が延びることは嬉しいことですが、

気になるのは「いつまで元気でいられるか」

という点ではないでしょうか?




誤解を恐れずにいえば、

寿命が延びたとしてもただ生きていることを望むのではなく、

私たちはいつまでも健康的に生活し続けることを望むわけです。




そこで指標となるのが、

本日のテーマとなる「健康寿命」です。





健康寿命は自立して生活できる期間ですから、

その値がわかれば自分の人生設計にも役立てられます。




さて、

そんな健康寿命ですが、

男性では72.6歳、

女性では75.5歳

ということになります。





予想どおりでしたか?

案外短いと思われた方もいることでしょう。




私の父親がもうすぐ60代半ばですので、

あと10年しないうちに自立した生活が

できなくなる可能性があるわけです。




こう考えると親の介護というのは、

案外早々にやってくるのだと感じます。




また、平均寿命と比較してみると、

男性では約9年、

女性では約12年間

「自立した生活ができない期間」を過ごすことになります。









いかがでしょう。

自分自身または親が9~12年介護を必要になる可能性を見越して

人生設計できていますでしょうか?




実際には病気も老化も

その時になってみないとどうなるかわかりませんし、

90歳まで元気に生きる方もいれば、

若いうちに亡くなられる方もいます。




本当にわかりません。




ですが、わからないからこそ準備が必要なのです。




このブログを読んでくださった方が

少しでも問題意識をもっていただけたら幸いです。




そして行動に移しましょう。




知識を貯めるのもよし。

お金を貯めるのもよし。




人生に関する問題意識は鮮度が命です。




なぜなら、

人生の中でもっとも若いのは今この瞬間なのですから。






協立病院 地域医療連携課 横井